【三重県多気町】手漉職人(てすき)は綺麗がお好き


【写真】櫛田川と中島さん(赤い点)。手を振ってくれている。

【写真】多気町相談役の山本さんがくれた多気町の地図。集落を覚えるために使った。



「旅人ですか?」。和紙手漉職人(てすき)の中島さんとの出合は、彼からの挨拶が先だった。ちょうど僕は晩飯のパスタが茹で上がる直前で、その段取りに忙しく彼の存在に気がつかなかったのだ。日中、僕の車をみて「スゴ者だと」思ったらしい。中島さんはフライフィッシングをしに水の綺麗な櫛田川へ通っているそうだ。そんな彼も若い頃世界中をバックパックを背負い旅したという。こうゆう会話から出合がはじまると楽ですな。

茹で上がったパスタはおいておいて、彼をしばし談笑。綺麗な水のもと暮らしたいと思うようになって紙漉き(かみすき)の道に入ったという。四国の仁淀川でも、紙漉きは綺麗な水の元おこなうことを教わっていたこともあり話が転がりだす。そんな彼が携えるゴミ満タンの45リッターの袋を尋ねると、川で拾ったゴミだという。地元の人からは不法投棄をしている輩と逆におもわれるから辞めろと言われたけど「綺麗に川を使いたいし、そこでゴミは見たくないから」とつぶやいた。僕はそれに大きな丸をだし「オッケー、それ続けようよ!」と思い切り励ました。という僕も地元やロケ先の離発着場で目にしたゴミは拾う派だ。家のまえには地域のゴミ収集の大きなカゴがあるのだが、ゴミが目についたらササッと掃除する。「そんなことしてると、捨てる輩はいい気になって歯止めがきかなくなるぞ」と何度も地元民から言われてきた。そしてここで意見交換しても堂々巡りで結局人任せなことを理解し、なんの解決にならないことも経験済みだった。それで自分が思うようにやった方がどれだけ気持ちが良いか、そんな思いでゴミのことは自主的にやっている。中島さんとは「そうなんだよね、自分の思うど真ん中でやったほうがいいよ! 気持ちいいしね!」てなことを話していた。そんな彼とは意気投合し話は多岐にわたり、敢えなくパスタはウドンになっていた。そんな彼は応援手ぬぐいを1本買ってくれた。「手ぬぐいは毎日の仕事で使うから」という。頭に巻いて使うそうだ。感謝。

翌朝、櫛田川を飛ぶとフライをキャスティングする人がいた。「中島さんかな?」。上空から声をかけるとコンタクトがとれ手を振ってくれた。着陸しあとかたしをはじめるとワイパーに手紙が挟まっていた。文面には「僕は今日も串田川で釣りをします。多胡さんは空から川を撮るのでしょうか。良き一日を!」と。「Have a nice day !!!」を言われてしまった嬉しさと、上空からコンタクトした人が中島さんだったことを知った。うれしいよね、こうゆうの。

着陸後、僕はもぞもぞしていると、中島さんが現れ空を飛ぶ僕を見たことを伝えてくれた。やっぱりあのとき手を振ってくれたのは中島さんだったのだ。「多胡さんは川の上とぶって事は、川の様子が分かるんですね」と意味ありげに話してきた。僕は何のことなく「この先には堰堤があって、茶畑が周囲を囲み、どんどんと川は険しくなっていく」と、ここから上流へ向けて10キロ20キロの範囲で話をすると、話が噛み合ってないことが分かった。彼は川辺を歩き魚がいそうなポイントを探していたのだ。つまり岩のフォーメーションと早瀬のありかを知りたかったのだ。「ああ~、そうゆうことか」と僕は納得した。空師目線と釣り師目線の違いだった。そういえば多気町の相談役の山本さんも手渡してくれた地図は多気町勢和地区の集落が分かる地図だった。人はどの範囲で空間をとらえているのか。なんとも面白い発見だった。僕は相津の山桜を軸に、大きく大きく紀伊山地東部を知ることができたらいいなと思っている。

Have a nice day !!!

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