鳥の眼と森の心
「匂いの話で盛り上がったんですよー」というのは、エアフォトグラファーの多胡光純(てるよし)さん。パートナーの木のおもちゃ作家、歩未(あるみ)さんと初めて出会ったのは地平線300回記念大集会の会場でした。「僕がモーターパラグライダーの修行をしていた時期と彼女がドイツで木工作家に弟子入りしている時期が同じで、出会った途端に意気投合。それぞれエンジンオイルの匂いや工房のアマニ油の香りで、歩いて来た道を語り合ったんです」。
結婚してからは映像と木工という異なった創造活動ながら、互いに刺激を請け合ってきました。「私は彼の世界に影響を受けないよう突っぱってきたところもあったんです」というのは歩未さん。「自分の世界をひとりで伐り開いてくるのがホントに大変だったから、強がってた。でも同様に独自の道を開拓してきた彼が外に出ては新たな刺激を受けてくる姿をみて、私もいろんなことを受け入れるようになったかな」。
最近ふたりは“やっぱり日本プロジェクト”立ち上げを宣言しました。鳥の眼で世界を見る尺度をしっかり持つ為に足元の暮らしを見直したい多胡さん。日本の森の間伐材を生かすおもちゃ作りに挑戦したい歩未さん。ふたりのバイオリズムが一致した結果の新たな動きの予感です。今月は多胡光純さんと歩未さんに作家としての道のりと今後の展望を語って頂きます。
家族3人で参加いたします。どうぞ、ご来場下さいませ!
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