(Photo_熊取平の自然はアラスカを思わせた。)
フレームの修理をしてくれた佐藤さん。彼はエンジニアとして船の修理をしにアラスカに通ったという。
佐藤さんとの会話は話がアラスカに飛び、僕は嬉しさを感じていた。最後に北の大地へむかったのは七年前だ。あれほど通い詰め、地図を見ては旅を夢想していた頃。それがいつしか過去になっていることに気がついた。
ひょんなことからアラスカが目の前に現れ、心には火がともされていた。広大な大地への憧れ。その大地で営まれる暮らし......。そういえば熊取平の撮影でもアラスカを思う瞬間はあった。暴雨風の朝。吹き流しは裂けそうなほど揺れている。そんな状況にもかからわず、俺は目の前の荒涼感に輝いていた。ごうごうと揺れる森。朝日を浴びオレンジ色に染まる森。俺を包み込む空間がアラスカの原野のようにみえてしょうがなかったのだ。
「行くことを決めていないだけじゃないのか」。もう一人の俺が俺に語りかけていた。「行かない原因を探しているだけじゃないのか」。「活動にリミッターを効かせているのは自分自身じゃないのか」。
思うだけじゃ駄目だ。夢想するだけじゃ駄目だ。実現化することが人生なのだから。「心のリミッターをはずせ!」「アラスカで飛べ!」
Have a nice day !!!
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