【高知新聞】4/5 同化している?



高知新聞 喫水線「同化してる?」

本社地域報道部長 山崎 一城

 何かの拍子に、それまでの考えがひょっと変わることがある。

 モーターパラグライダーを操り、空から地球の姿を撮影している多胡光純さん。かつて、四万十川をいかだで下り、流域を歩いた。最後の清流のさまざまな側面を見た、つもりだった。

 「飛んでみて分かったんです。それはほんの一面だったと」



 われわれは人生の大半を地べたで過ごす。場所は変われど、そこから見える景色がその人の世界だ。だから、飛行機なんかに乗ると、いまだに眼下の景色にわくわくする。山の中に突然現れるペーズリー柄(たぶんゴルフ場)、切り開かれ乱反射する一角(太陽光発電所か)なんかが目に入ると、興ざめてしまっていた。



 ただ多胡さんは、空から四万十川に再会することで、本当の姿を見つけることができたと声を弾ませる。「川だけじゃなく、暮らしが見えたんです」

 ユーチューブに公開されている映像をずっと眺めていると気づかされることがある。ここに置き去りにされたら死ぬだろうなとおもわせるほど深緑にうねる山。その山にかみつかれるように立つ家。それらが混然一体となって、今の四万十川なんだと。



 そして、沈下橋の動画テロップには「景色と同化とはこのことだな!」。流域では太陽光や風力発電所計画が浮沈する。沈下橋が景色に溶け込むのにどれほどの時間が必要だったろう。巨大な風車や太陽光パネルも、いつの日か同化するのだろうか。

 多胡さんも以前は、映像から人工物を排除したくなることがあったという。ただ、飛ぶようになって、現実を受け止め、なぜこうせざるを得なかったのかを考えるようになったそう。



 景色も人の考えも、日々変わる。後世が発する言葉はどっちだろう。

 同化してる?

 どうかしてる?

喫水線 第1,3月曜日掲載



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p.s

なにわともあれ、飛んで撮ってを独自にこなしてますが、それはヤルベキ事であって、撮った映像をもとにどこまで世の中と関係性を作り、楽しめるか。そこが狙いなだけに、この記事は僕にとっては嬉しく、またこの手の文章は初めてでしたので、自分のなかで一つのマイルストーンのような出来事でした。山崎さん感謝!

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