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菊水の祭




菊水の祭 恒例の紅白の餅まき



北海道上川町にある菊水の祭りに誘われた。収穫祭だけでなく、112年にわたり菊水地区と共に歩んできた菊水小学校の解体が無事におわり、新規落成を祝う祭りだった。


僕は偶然夏の解体に居あわせていた。詳しい事情は知らなかったが、過疎がすすむ我が地元のことと重なり心痛んだ。その時は、まさか新規に寄り合いスペースとして建築が計画されているとは知らず。


菊水小学校は1907年(明治40年)に開校し、約70年にわたり菊水地区と共に歩み、21世紀になっても地域の人の拠り所となっていたという。歴史を紐解いてみると菊水小学校が開校する約20年前に札幌〜旭川〜北見〜網走と北海道の原野を切り開く横断道ができ、その後、日本各地から開拓者が入植。菊水小学校が歩んだ歴史はまさに菊水地区ならびに上川の地域ができあがっていく様と重なる。


菊水の人を育てた母校の解体か修繕か。地域の声をまとめることは苦渋の決断だったという。そして菊水小学校は新たな形を選択し未来にむけ菊水の住民と共に歩むことになった。


新たな寄り合い所の建設には行政だけではなく札幌企業のスポンサードが大きな力になったという。行政だけに頼るのではなく、このような形で地域の要が生き延びる方法もあることを知り、人のつながりの計り知れなさを感じていた。菊水地区は大雪山の麓にある。次のフライトで僕は空で何を思うだろうか。    菊水 上川町 北海道

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